【コラム】第2回「肝臓の働きは?」
皆様は肝臓の働きについて、どれくらいご存じでしょうか?
肝臓は私たちの体で最も大きい臓器で、その重さは成人で1.2~1.5kgに達します。
肝臓の働きは多岐にわたっていますが、その主な働きは3つあります。
①代謝
私たちの体に必要な蛋白を合成、栄養分を合成・代謝して体に蓄えたり、必要に応じてエネルギーとして体内に送り出します。
②解毒
アルコールや薬剤、有害物質を解毒・分解して体外に排泄します。
③胆汁の産生
脂肪の消化、吸収を助け、胃腸の働きを高める胆汁を産生します。胆汁は肝臓で作られた後、胆のうで濃縮され、十二指腸に分泌されます。
私たちが食べたものは胃や腸で消化され、吸収されやすい形になり、肝臓へ送られます。
肝臓で代謝されると、動脈を通って体内の必要な場所に送られます。
利用されて不要になった老廃物は、静脈を通ってまた肝臓に送られ、胆汁中に排泄されます。
その一部は再び腸管から再度吸収されて肝臓で再利用されます。
このように肝臓は、私たちの体の中で、栄養分の生産、リサイクルの中心として働いています。
次回は、「肝臓の機能が低下したら?」の予定です。